1月7日(日)愛知支部小牧道場にて
愛知支部県内をはじめ、静岡支部、大阪支部と高山分支部から総勢60名以上の誠道塾生が集い、盛大に一年の始まりをお祝いすることができました。
はじまり
愛知支部からは、小牧道場、名古屋北道場、名古屋徳川道場、名古屋緑道場、豊田分支部、尾張一宮支部と岐阜高山分支部。そして静岡支部と大阪支部から少年部から一般部まで総勢60名以上の誠道塾生が集いました。
道場にて挨拶の後、氏神様である「黒須雲神社」へ移動し全員で参拝をします。
急に冷え込んだ朝でしたが、みなさんとともにエネルギーに満ち溢れた奉納稽古と奉納演武を行うことができました。
奉納演武において、全員での「誠道1の型」、4段以上で「誠道エンピの型大」「サイの型 ガンキ大」を奉納致しました。
今年も地域の方々が私たちを待っていてくださり、帰りの際にお下がりのお餅を振る舞っていただきました。いつもありがとうございます。
道場にて
その後、道場へ移動し、下記の通り執り行いました。
- ゲスト 谷田貝市議会議員スピーチ
- 昇段審査受審候補者発表
- 黒帯授与
- 昇段状授与
- 今年のスケジュール発表
谷田貝議員は今回初めて、鏡開きの稽古に参加できた喜びと、私たち誠道塾生へのエールをお話ししてくださいました。
今年の昇段審査の候補者の発表では、候補者として発表された人は、緊張した面持ちで聞いていました。これからの稽古への取り組みが、黒帯へ向けて意識が高まっていくことでしょう。
また、黒帯の授与式は昨年3月に昇段審査を受審した人へオフィシャルベルト(正式な黒帯)が授与されました。
講話 愛知支部長 澤平正師範
まずは、今日の鏡開きに皆が集まって、一緒に一年をスタートすることができる環境は素晴らしいことであり、重要な機会です。愛知支部道場生をはじめ、遠方からも参加してくれた皆さんに感謝されていました。
「徳は孤ならず、必ず隣あり」
誠の道ということですね。徳とは、何かの目標を立てたり、思うこと、目指すことでも徳を積むことになる。具体的に徳とは何か?と問われても、表現することは難しいものであります。
言葉にすると、優しさ。さらに大きく4つ表すと、「仁」「孝」「信」「儀」。この4つの実践です。
徳を積み続けていくこと。失敗しても、うまくいかなくても、そこから這い上がる力が身についていきます。そこで諦めて、自分なんか…どうせ…とはならないように、武道を志す限り、這い上がりそこから学び続けることが大切です。
肯定感の有無
日本人は戦前と戦後を比べると大きく変化しています。戦前は日々の暮らしに肯定感があり、人も明るく幸せな生活をしていた。しかし、戦後は肯定感が低くなり、無くなってしまったと言われている。経済は成長を果たしてきたが、人としての成長は反比例するように、肯定感が満たされない世の中となってしまっています。
そんな中で、我々武道を志す者として、困難な時だからこそ己を見つめ直し、これからをどう生きるかを考えることが必要です。
逆境と順境という言葉を中村会長からよく聞き、教えいただきました。
順境よりも逆境の時にこそ、感謝をして取り組む。有難うとは、「難が有ること」難を乗り越えるからこそ、人は成長する。大変な時にこそ、ありがとうの精神が大切であり必要なのです。
難が無ければ「無難」。無難な人生ほどつまらないことはないのです。大変なことがあるでしょうけど、それを有難う、難が有るからこそ、成長できる気持ちを忘れず、感謝していきましょう。
押忍の意味
押忍とはただ”自分を押し殺す”、我慢我慢の意味ではありません。前に進みながら乗り越えていくという意味がある。忍心をもって、越えていく。困難を乗り越えていくのです。
これからの10年は大変な時期になることでしょう。世界状況や政治、生活のことなど、色々と不安はあるでしょう。しかし、先の不安よりも、自分自身の志が大切です。
良い志をもって、行動すること。すると、自然と周りに同じような志をもった人が現れてくるはずです。
人は、一人では何もできません。志を高く持ち、同志とともに前に進んでいきましょう。
辰年とこれから
澤平正師範は辰年で年男です。そして還暦となります。
辰「龍」に関わることでは、4年前から毎日描き続けています。
日本は世界の中で、重要な役目を受けている国と言われています。日本は火山が多くありますが、火山とは龍脈(りゅうみゃく)と呼ばれています。
そして、地球の真ん中、中心には「地龍」がいて、空、天には「天龍」がいると言われています。
人の想いが地龍に伝わり、地龍が天龍へと呼びかけてくれる。そして、天龍が人の想い、願いを叶えてくれるという流れがあります。そのことが、聞いたことがあるかと思いますが、「天地人」の意味なのです。
自分自身の願いを叶えるためには、まずは自分自身が大切です。自分自身とは、人としてどう振る舞って生きるのか?
「龍神様」と呼ばれる神様は、私たちのことを見ているのかもしれません。人の想いと行動が世の中を良くも悪くもします。龍を信じる信じないかではなく、やはり「人」なのです。自分自身を大切に、人と手を手を取り合い、ともにどう生きるかが大切であるのです。押忍
懇親会もやりました!
道場の近所にあります中華料理屋「長城飯店」にて有志で行いました。30名を超える人が集まり、鏡開きアフタートークで盛り上がりました!
本年が皆さんにとりまして、素晴らしい1年になりますことを祈念致しております。押忍