9月10日(土)名古屋北道場、小牧道場にて昇級審査が行われました。
普段の稽古の成果を発揮する大切な機会です。
受審した子供たちは、緊張した面持ちでしたが、今やるべきことに集中し最後まで頑張っている姿が印象的でした。
※名古屋道場審査の写真が無いのが残念。
澤平正師範の講和
審査の後は正師範からお話があります。
3つのことについてお話をいただきました。
武道を志すことについて
私たち空手家はプロではありません。
空手をする目的を勝負の勝ち負けに重きを置いてはいけません。
大切なことは、自分自身の学びを深めることに注力することが大切です。
一流のスポーツ選手でも上を目指し尽くし、行きついた先に燃え尽き症候群となり人生を見失うことがあります。
そして、人間は限界を知ると挫折してしまいます。
上に上にを目指すことは、長く続かない。必ず限界があります。
人間の体は、力、スピードは年齢とともに、必ず能力が落ちていくものです。
武道、空手は生涯学習です。
長く続けるためには、深めることが大切です。
空手で使う言葉で「押忍」があります。
押忍の意味は、耐えながら、乗り越えていくことです。
我慢、辛抱だけではなく、何かの壁や困難が立ちはだかった時に、どう乗り越えていくか、一生懸命に考え行動していくのです。
押忍の精神を忘れず、自身の空手を深めていくことで、目標とするものの見方が変わり、自分自身が磨かれていくことにつながっていくでしょう。
稽古とは
道場で学んだことは、道場だけで終わらせないようにしましょう。
空手に行く時は、家を出た時から稽古が始まっています。
道場で教えてもらうことは、普段の生活でも使えるようにすること。
挨拶、礼儀作法をきちんとする。
友人関係も大切にする、親しき仲にも礼儀ありです。
日頃から、きちんとしていないと信頼関係が壊れてしますね。
目標を持つ
自分はこのようにしたい。
そんな気持ちや考えはありますか?
人から言われた目標にならないように自分で決めること。
自分で決めたことを成し遂げられるように、今の自分にできることは何だろうか?
そもそも、なぜその目標を立てているのか?
前を見つつ、いつでも原点に振り返ることも大切ですね。
まとめ
昇級審査は日頃の自分の稽古の成果を発揮する機会です。
同時に、自分自身の学んできたことを振り返る機会でもあります。
昇級審査を機に、今一度自分自身を見つめ直すことも必要ですね。
そして、これからどうするか?
空手を通じて、少しずつ成長できるように、稽古をがんばっていきましょう!
押忍